イヌガンソク 学名 Onoclea orientalis |
|
|
|
コウヤワラビ科コウヤワラビ属。夏緑性。北海道〜九州および朝鮮半島、中国に分布。有度山での分布は少なく、胞子嚢をつけるほど大きく成長したものはなかなか見つかりません。 葉身は1回羽状複葉で、先端付近で幅が急に狭くなるという特徴があります。大きなものでは、葉身の長さが1mにも達しますが、有度山の個体では60pくらいまで。 |
|
葉の表側の様子です。羽片は深く裂けています。
2009年 5月下旬 |
|
裏側の様子です。 なお、本種は胞子のうをつける葉(胞子葉)と普通の葉との区別があり、胞子葉はかなり変わった形をしています。でも残念なことに、有度山においては確認していません。
2008年 44月下旬 |
|
葉柄の基部の様子です。長さ7〜8o程度の茶色い鱗片がついています。 | |
有度山では小型の個体ばかりで、なかなか胞子葉をつけている姿を目にすることができません。以下の写真は、有度山以外で撮影したものです。 これは林道の路肩にはえていたもので、葉の長さは1m近く、幅は40pほどもあります。 2019年 8月下旬 静岡市葵区 牛ヶ峰にて (標高600mぐらい) |
|
これが胞子葉です。葉身の長さは30pほど。 この姿が、水鳥の雁(ガン)の足(ソク)を連想させるためにイヌガンソクの名がついたそうです。 2010年 10月上旬 静岡市 竜爪山にて (標高400mぐらい) |
|
胞子葉を裏側から見た様子です。羽片の縁が黒い胞子嚢を包むように裏側に巻いています。 2019年 8月下旬 静岡市葵区 牛ヶ峰にて (標高600mぐらい) |
|
シダ植物の一覧表に戻る |