オヘビイチゴ 学名 Potentilla sudaica var. robusta

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 バラ科キジムシロ属の多年草。本州〜九州および東アジア〜南アジアの広範囲に分布。有度山においても、水田の周囲など、少し湿った場所に群生しています。

 茎は直立せずに地面をはって伸びてゆきますが、先端は起き上がっています。


2008年 4月下旬
 駿河区 吉田川沿いにて

OHEBIICHIGO-LEAF.JPG - 46,309BYTES  葉は5枚の小葉からなる掌状複葉です。小葉は長さ1.5〜5pで楕円形であり、縁には鋸歯があります。枝先につく葉は、3小葉や単葉になることが多いようです。

 有度山では4月から5月にかけて花が咲きます。花の直径は1pくらいで、花弁は5枚で真っ黄色。雄しべも雌しべも多数で黄色。黄色一色なので上手に撮影しないとメリハリがありません。


2024年 4月下旬
 駿河区 吉田川沿いにて(次も)

 萼(ガク)の下に副萼という萼に似たもの(矢印)がありますが、どちらも同じような形をしています。

 有度山で見られる似た花としてヘビイチゴヤブヘビイチゴミツバツチグリがあります。これらの種類とは、副萼や葉の形で見分けられます。


「ヘビイチゴっぽい黄色の花」比較

 ふつう、花弁の基部はすぼんで隙間から萼が見えますが、この個体では花弁の幅が広く、隙間があまりありません。


2023年 4月中旬
 駿河区 吉田川沿いにて

 ヘビイチゴやヤブヘビイチゴと異なり、花後も果床は膨らまず、赤くもなりません。


2023年 4月下旬
 駿河区 吉田川沿いにて

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